片頭痛に、鍼が効く、と言われます。これに関するEBM（根拠に基づく医療）研究報告があります。

片頭痛の発作予防に対する鍼の治療効果を、頭痛日数と首・肩・顎（咀嚼筋群）の緊張や圧痛について分析検討したものです。

2ヶ月間の鍼治療の前と後の比較で日数が減少、圧痛の改善がみられました。

鍼を一定期間続けると、筋肉の緊張や圧痛が緩和改善しました。適切な鍼治療は、神経伝達経路を通じて中枢に影響を及ぼし、頭痛発作予防に関与している可能性があるという報告でした。

（日温気物医誌第76巻3号5月　「片頭痛発作予防に対する鍼治療効果－頭痛日数の減少と頭頸部等筋群の圧痛改善との関連について－」https://www.jstage.jst.go.jp/article/onki/76/3/76_200/_pdf）